Faith (@faithtokyo / @faithvintage_online) は、原宿のもっと不埒な顔を提供するために誕生したアパレルショップです。2015年に設立され、超フェミニンでノームコアなトレンドの時代に、Faith は自分のスタイルを通してよりタフで破壊的な態度を表現したい人たちが行く場所となった。
Faith は、このような考えを音楽を通して発信するために、中古品マーケット付きのパーティ「Enigma」というイベントを立ち上げた。その第1回目のフライヤーを見て、すぐにこのインタビューをすることになった。
現在の日本のシーンでは、男性アーティストを中心とした多様性に乏しいラインナップを提供するイベントがまだ多く存在します。しかし、Enigma の第1回目では、日本のアンダーグラウンド・トレンドを代表する新進気鋭の女性DJたちによって、音楽が提供されることになります。
そんな話を、Faithの創業者であるMoe aka MoEPiKA(@moe_____pika)さんとTerry(@terrythefaith)さんに伺いました。
Chorareii: SNSのバイオに、Faith は「vintage and bad clothing」を提供しているとありますね。なぜ「bad clothing」なのでしょうか?また、その服が伝えるファッションの姿勢とは何でしょうか?
FaithのTerry: Faithがオープンした2015年はノームコアブームを引きずっている中でアイドルブームも重なり、原宿はガーリーな洋服で溢れかえっていました。そんな危機感も感じながら自分たちのスタイルの原点であるどこか不良感があり、サブカルチャーの雰囲気を感じさせる「bad clothing」に焦点を当ててスタイル提案したかったからです。
Faith の歴史について教えてください。
Terry: 2015年11月14日に原宿にお店をオープン。
3年目まではオリジナル商品も多数扱っていたが、現在は vintage アイテムを主軸に自分達の好きな世界観をお届けしています。
名前は「Faith」、ロゴは聖心、そしてゴシック体を使っていますね。なぜ、このようなキリスト教的なコンセプトを選んだのでしょうか?
Terry: 当初のディレクターの架空の部屋をイメージして宗教観の強いコンセプトの中作り上げました。
Faithを支えているのは誰?チームについて教えてください。
Terry: 元々 BUBBLES のメンバーであった Manami、Terry、Moeで Faith立ち上げました。
その後 Manami が脱退した後は Terry、Moe を中心にサブカルチャーと現代のアングラカルチャーをミックスしたスタイルを持ち味として作り上げています。
私について、最近ではアーティストの Tohji や Katy 率いるアイドルグループ HAZE の p.v. 衣装のスタイリングを手掛ける3歳の息子を持つパパ。
Moe: 初めて働いたのが今の場所なのでずっと大切にしていきたい。
Faith は今もう1人まゆちゃんって子がいて80s〜90sのバンドが大好きでそのカルチャーを服に落とし込んで常にピースな気持ちを持ってる子です。
まゆちゃんは Faith オープン当初ずっとお客さんとして通っててくれてて、初期の Faith のブレない軸を保ってくれてる感じがめっちゃ良い。
Y2Kの服のセレクションが充実していますね。この時代の洋服は何が特別だと思いますか?例えば、この美学の何がユニークだったのか、人々はそれを着てどう感じるのか?
Terry: バイヤー目線からしても当時の服はカジュアルなものでも作る工程が多く、今の既製品にはない高級感があります。
ちなみに Faith では Y2K アイテムにグランジ感をプラスした現代版でアップデートしたスタイルを提案しています。
2022年の今、Y2Kの服を着ている新しい世代は、2000年代の若者と共通するものがあると思いますか?
Terry: 多様化された現代のなかで 2000 年代の時のような自由で自己主張しやすい流れにはなっている気がします。
Faith では、「Enigma 」というイベントを開催しています。教えてください !
Moe: テーマは90sのレイブリバイバルみたなイメージ。実際その時生きてないから自分なりにカルチャーを理解して落とし込んで皆と作っていきたいなって感じです。
音好きな人も服好きな人も来てくれる人は皆バイブス同じだと思うので仲良くしたい
名前の通りEnigma は謎なアングラパーティーにしていきたいです。
このようなイベントは、今回が初めてなのでしょうか?エニグマは、どの程度定期的に開催してほしいですか?
Moe: 今回みたいにちゃんとイベントを打つのは初めてです。6月11日・7月16日にSankey’s Penthouse で、8月12日に不眠遊戯ライオンで開催される予定です。
後で空間もちゃんとディレクションしたいし、外で大音量で聴く音楽って自然のパワーと宇宙との一体感が感じられるからイベントがちゃんと確率されてきたら野外でレイヴ体験を作っていきたい。
残念ながら、日本ではまだ男性のみのパフォーマーや、男性以外のパフォーマーがほとんどいないイベントがたくさんあります。Enigmaでまず注目したのは、イベントのラインナップが女性のみであること、そしてとても嬉しかったことです。この決断について教えてください。
Moe: 確かに出演者が女の子だけのイベントってあまり無いですね。
あんま意識してなかったけど、現場で実際にセット聞いてぶち上がった方達でファッションカルチャーと音楽の融合ってテーマにぴったりだなと思って初回はそうなりました。
女の子だけだけど、やばい音めっちゃ聴けると思うんで皆いっぱい Shazam して下さい。
Faith のパーティーを通してお客さん達に音楽の楽しさを共有できたらなと思ってます。
今の日本の若者にとって、ファッションとは何だと思いますか?
Moe: 情報化社会の中でみんなが平均的になってきていて、2000年初期のスナップ雑誌 「Fruits」に載っていたような世間と並み外れたファッションの子達が少なくなっています。今回始動する Enigmaでは今いるコミュニティからは外れてしまっている感覚の子達も自分が間違いでないと気づいてもらって、一緒に共感して楽しめる新しい居場所になれればいいなと思っています。
Terry: 僕らの世代も好きだった原宿やカルチャーを守れるよう頑張ってきました。次は新しい世代が新しいやり方で守ってくれることを見守りたいと思っています。
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