Mahs（@hakoagogo）の描くキャラクターには、否応なしに雰囲気が出てきますね。彼のイラストを見ていると、頭の中でビートが鳴り響き、そのリズムに合わせて街を歩く自分の姿を想像することができるのです。一目散に、Mahsが連れて行きたいあのオールドスクールな宇宙に行き着くのです。彼の作品のひとつ、「Tiempo」のパーティーのためにデザインしたTシャツを初めて見たとき、私はそう感じました。
福岡を訪れた際、最後の夜をKieth Flackというクラブで開催されたこのパーティーの1周年記念パーティで過ごした。Tiempoでは、新しい世代の学生が象徴的なクラブを自分たちのものにし、テクノやハウスなど、それぞれが決めたジャンルでDJをし、友人たちと踊る。そのパーティーも、クラブも、街も初めてだったのですが、そのTシャツを見た瞬間に、そのデザインに惹かれて買いました。そのデザインに惹かれ、誰が作ったのか調べて、このインタビューを書くことにした。
Chorareii: まず、自己紹介をお願いします。
Mahs: こんにちは。Mahsです（@hakoagogo）。マウスって読んでください。1998年生まれ、出身は大阪で現在は福岡に住んでいます。クラブカルチャー、ストリートカルチャーが好きで、それらから得た刺激をもとに絵を描いています。
あなたのアートは、90年代のオールドスクールなヒップホップやアーバンカルチャー、当時のグラフィティなどを彷彿とさせますね。そういうストリートカルチャーに一番インスパイアされているのでしょうか？
小さい頃からドラゴンボールとかワンピースとか、漫画が大好きでキャラクターの絵をたくさん描いてました。Hip-hop 的なグラフィックって、そういった漫画的な絵のタッチと似ているし、好きなカルチャーが混ざってる感じが、自分にハマったんだと思います。
そこから自然にそういった絵を描くようになりました。あとは単純に昔のラッパーとかダンサーの服装が好みなんですよね。ダボダボでシンプルな感じ。昔の映像とか見ると絵が描きたくなります！
DJやダンサーをよく描かれていますね。ご自身もDJやダンサーをされているのでしょうか？音楽はイラストにどのような影響を与えますか？
クラブでまわすのはたまになんですけどDJもします。クラブより家とか友達と外でやったりすることが多いです笑 四つ打ちで踊るのがめっちゃ好きです。なのでもともとヒップホップが好きだったんですけど今はハウスとかテクノを聞くことも多いです。
ダンスに関しては、教わったりしたわけではなくて、ひたすら自己流で踊っています。笑 踊っているキャラを描く時は自分がする動きを思い出して描くことも多いので似ているかもしれないです。笑
僕は単に音楽を聞いて、というよりかは友達と踊ったり、ラッパーのライブをみたりして、音楽にのる人を見ることや自分が踊ることが大きく影響していると思います。人の体全体のシルエットを描くのが好きなので、そういったものがすごく参考になります。
あなたのキャラクターは時々、街に登場します。あなたは大阪出身で、福岡に住んでいますね。Mahs のキャラクターがそれらの都市で生活しているところを想像してみてください。彼らのスタイルやテイスト、性格は、その都市になじむでしょうか？
そうですね。大阪や福岡の街で遊んでいる時の自分をキャラクターに投影しているような感じです。街で遊んだ時の刺激はアイデアを生むための重要な要素だと思います。
登場人物たちは、タバコを吸い、歩き、踊り、スケートボードをしている…。その様子から、彼らはのんきに楽しんでいるように見えます。登場人物たちは、あなたに似ていますか？
似ていると思います。笑 イラストに登場するキャラクターは自分自身や周りの友達をイメージすることが多いです。僕含めて、身のまわりにはのんきに楽しむっていうスタンスの人達が多いです！笑 おかげで毎日楽しいです。
福岡のクラブ「Kieth Flack」の音楽イベントのフライヤーにあなたの絵が掲載されていますが、あなたにとってこのクラブはどのような存在ですか？
Kieth Flackは僕が福岡に来たばかりのときからよく行ってるクラブで、福岡のクラブの中では1番ホームって感じがあります笑 音も、集まる人たちもまじで最高です！4月には Kieth Flackでイベントを主催させてもらって、DJと絵の展示をしました。これからも続けたいと思ってます！
先日1周年を迎えたパーティ「Tiempo」のマーチャンダイズデザインを担当されていますが、このパーティはどのようなもので、どのようなつながりがあるのでしょうか？
Tiempoをオーガナイズしてるやつが大学の同級生で、福岡に来たばかりの時からずっと仲がいいんですよ。他のTiempoのメンバーもよく知ってるし、そういうのもあってTiempoは思い入れが強いイベントです。DJもめっちゃ調子いいし、楽しくて大好きなパーティです！ハウス、テクノがメインのイベントなんですけど毎回前の方で爆踊りしてます笑
オールドスクールのヒップホップカルチャーは、今の日本にも生きていると思いますか？
オールドスクールのヒップホップっていうと当時の服装とか音楽とかが連想しやすいけど、やっぱりカルチャーが生まれ始めたときの、ストリートで音楽鳴らして、仲間たちと踊ったり、ラップしたり、グラフィティしたり、お金がなくても自分なりに、遊ぶバイブスだと思います。そういうスタンスの人達は周りに一杯いるし、そういった意味では少なからず今の日本にも生きてると僕は思います。
今後、自分の作品をどのような場所に展示してほしいですか？
絵の展示はまだ一回しかやったことなくて今はどこに、というよりかはとにかくいろんな人に自分の絵を見てもらいたいという気持ちが強いです。以前個展をしたときも知り合いがいっぱいきてくれたんですけど、知り合い以外、自分と違うカルチャーの人にもたくさん来てもらえるような展示をしたいです！
インスタグラムで Mahs (@hakoagogo) をフォローしてください。
♬♪ └(￣-￣└)) ♪
編集後記:日本語が不自由なため、 もし間違 いを見つけたり、文章を改善したい場合は、 hello@chorareii.com までご連絡ください。
