naka renyaさん (@naka_renya））のガラスのような目、RGBカラーのキャラクターが日本中に出没しています！プロジェクションでパーティに忍び込み、音楽配信に介入し、アルバムジャケットやプレイリスト、フライヤーに登場する…。これらのキャラクターが注目されるのは、ヴィンテージなビデオゲームのスタイルとベーシックなスクリーンカラーにもかかわらず、これ以上ないほど現代的だからです。
現在、多くのクリエイティブな分野で、インターネットの初期の頃を思い出しています。音、視覚的な美学、写真の種類などです。また、「いいね！」もアルゴリズムもなく、すべてがゲームだった時代に、私たちがゲーム機やインターネットを使った無邪気さと未熟さ。naka renyaさんのキャラクターは、私たちが初めてテクノロジーに触れたときの自由さと純粋さを表現しているように思います。
Chorareii: まず、自己紹介をお願いします。
naka renya: こんにちは、naka renya (@naka_renya) です。1999年生まれ、23歳です。出身は名古屋で、現在は東京を拠点に活動しています。
好きなものはグミと刺身、嫌いなものはレーズンです。レーズンは怖い。
あなたが描く生き物のことをもっと知りたいです。彼らは誰で、どんな性格なのか？あなたに似ているところはありますか？
僕の描くキャラクターは友達に近い存在です。幼少期からポケモンの絵を描くのが好きで、他の子が外で遊んでいる時も、僕はポケモンの絵を描いていました。幼少期からポケモンが友達だった延長戦上に、今の僕の描くキャラクター達がいます。あのキャラクター達は言葉は喋らず、人懐っこく、少しミステリアスな友達です。
僕の描くキャラクター達は口がないことが多く感情が分かりづらいです。僕自身も感情を表に出すのが苦手なので、そういうところは僕に似ているかもしれません。
あなたのキャラクターは、ときどきビデオゲームの一部であるかのように見えることがあります。ゲームにインスパイアされることはありますか？
インスピレーションを受けたテレビゲームはいくつかあります。PokémonやMOTHER2、UNDERTALEなどなど…その中でも特に影響を与えてくれたのはmoonです。グラフィックもストーリーも大好きです。moonの主人公のフォルムやファッションは自分が描くキャラクターに影響を与えています。moon以外もLOVEdeLICのゲームはどれも好きです。
僕のキャラクターがゲームに登場する。いつかやってみたいプロジェクトの一つです。
自分が想像するインターネットをビジュアル化し、ただただ彷徨うだけのリアルインターネットサーフィンをするゲームとか楽しそうです。そのゲームの主人公に僕のキャラクターを登場させたら絶対に最高。
あなたのデザインには、ウェブページなど、インターネットのような環境が登場することがありますね。インターネットから視覚的なインスピレーションを受けているのでしょうか？
そうですね。インスピレーションは受けています。初めてインターネットに触れた10代の頃に”絶対に検索してはいけない言葉”というミームがあって、それに夢中になっていました。
“絶対に検索してはいけない言葉”の中には怪しいwebサイトが沢山ありました。例えば”えんじぇるぱーく武蔵”や”愛の妖精ぷりんてぃん”などなど…
そういったwebサイトのごちゃごちゃしたレイアウト、見ていると不安になる要素や、目がチカチカする色使いはかなり影響うけていると思います。
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(´｡• ᵕ •｡`) ♡キャラクターのカワイさだけでなく、先生のイラストの最大の特徴は鮮やかな色彩だと思います。なぜそのような色調を選んだのでしょうか
僕の絵の色彩は画面上でしか出せない色を、意識して使ってます。前の質問でも答えたように、インターネットや、ウェブページからインスピレーションを受けているので、画面上でしか出せない色彩を表現したいからです。その為、ビデオゲームやインターネット上のバグ等で起こるグリッチのような色使い(彩度が高い緑やピンクなど)をよく使います。
他にも、緑と青の組み合わせは地球みたいで大好きです。
あなたのキャラクターは天使で、十字架に囲まれているものもありますね。他の日本のオルタナティブアーティスト（Teji、ナカノマサトなど）は、天使や悪魔をよく描きますね。この世代のアーティストがこういったキャラクターに興味を持つのはなぜだと思いますか？
う〜ん、なぜだろう…勿論、宗教的な文脈で描く人もいると思います。これは個人的な意見ですが、みんな天国への憧れがあるのかもしれません。これは死とは関係なく。天使や悪魔を作品に入れることで、天国や地獄を想起させます。僕含め、他のアーティストも天国を伝えようとすると、天使や悪魔は必要不可欠です。
天国のイメージは人によって違い、猫が好きな人の天国は猫が沢山いることでしょう。そのように、好きなものを詰め合わせた空間を描くと、必然的に天国に辿り着き、天国を描くことは天使や悪魔を描くことに繋がるような気がします。上手く伝わったかな…
日本は、ブランドや都市、政府機関などでマスコットが最も多く使われている国だと思います。皆さんはマスコットについてどのように感じていますか？好きなキャラクターはありますか？いつかデザインしてみたいですか？
都市や政府機関のマスコットって子供達の応募で選ばれたりするので、絶妙なデザインが多くとても興味深いです。個人的には1998年長野オリンピック公式マスコットキャラクターのスノーレッツが好きです。なんかちょっと気味悪さもあって愛おしいです。
都市やブランドのマスコットいつかやってみたいですね。僕の描いたキャラクターの着ぐるみがイベントとかで風船配ったりしてるのを見れたら楽しい。
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東京のオルタナティブミュージックシーンに深く関わっていらっしゃいますね。パーティでのVJ、フライヤーデザイン、アルバムアートワーク、音楽メディア「Avyss」とのコラボレーションなど、様々な活動をされています。現在の日本の音楽シーンで最もインスピレーションを受けるものは何ですか？
現在の日本の音楽シーンで最もインスピレーションを受けているのは Y ohtrixpointnever です。彼は僕が初めてコンタクトを取ったアーティストです。彼の音楽を聴くとビジュアルイメージが脳内に浮かんできます。彼の音楽は、だだっ広い野原も想像できますが、壮大なバーチャル空間も想像もできます。そういった彼の音楽の自然とインターネットの調和のようなイメージはとても影響を受けています。ありがとうY ohtrixpointnever。
また、自分のキャラクターをどこに登場させたいですか？また、今後どのようなプロジェクトを行っていきたいですか？
今後やりたいことは沢山あります。例えばzineを作ったり、長編のアニメーションを作ったり、インディーズゲームを作ったり、色々したいです。
その中でも1番やりたいのはパーティーを開きたいです。僕が絵を描いてる時に聴いているアーティストを呼び、会場内も僕の絵を使って空間デザインしたいです。僕が描いたキャラクターのデカい立体物を作って、ステージ上に登場させたらもう最高。
僕がインスピレーションを受けたアーティストが、僕の描いた絵の空間でパフォーマンスすることで、パーティー自体が作品になると思うんです。協力してくれる人がいたら是非連絡ください！
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