Chorareiiの「DJ ID」シリーズは、日本のクラビング＆レイビング界で活躍するベテランと若手のDJが、自身の情報を共有し、バンガーの背後にあるヴィジョンを知るためのものである
Chorareii: まずは自己紹介 !
Little Dead Girl: DJ,コンポーザーのLittle Dead Girlと申します。出身は三重県で学生の頃までは愛知県に在住していました。都内には8年くらい住んでいると思います。
DJをするときは、どのような音楽をかけるのですか？
ジャンルでくくるとHouse,Technoが多いと思います。エレクトリックかつスペイシーで幻想的なシンセ・メロディーを用いながらパーカッシヴなトライバルや品の良いディープハウスを織り交ぜていくスタイルが得意です。
自分はBPMをキープしたグルーヴィンなスタイルと、グルーヴキープしつつもフロアの熱量に合わせてBPMも持ち上げて縦横無尽にジャンルもBPMも変えていくスタイルの2種類のDJが出来て、初めてのオーガナイザーからのブッキング依頼の際はどちらのスタイルがいいか聞くこともあります。今の自分の気分的には前者の気分になることが最近は多いですね。
どのような場所でDJをすることが多いですか？
ありがたいことに都内の様々なクラブに出演しています。コロナ禍もやっと落ち着いてきて(?)最近は都内以外でのDJブッキングもまた増えてきたような気がします。
DJを始めたきっかけは何ですか？
学生の頃まではダンスミュージックを聴いてこない人生でずっとクラシック音楽、強いて言うならバレエ音楽のみを聴いて過ごしてきました。18歳の頃初めて行ったクラブ(愛知県/名古屋 club JB’S)で初めてダンスミュージックたるものに出会い、ダンスミュージックの自由度と未知数に衝撃を覚えました。
そこから自分はどっぷりとダンスミュージックの沼にはまってしまい、フロアをコントロールするDJにも成り行きで興味が湧き、気づいたらいつの間にか自分もDJを始めていたという感じです。
DJネームを選んだ理由と、そのネーミングで表現したいことは何ですか？
Sonic Youthの”Little Trouble Girl”という曲からとっています。大好きな曲です。特に意味はないです。
DJをしているときはどう思いますか？そして、あなたは聴衆に何を感じてもらいたいですか？
もちろん常にフロアコントロールをしながらDJしていますが、誰かのために・何かを感じてもらうために(例えば人に勇気を与えたいとか笑)自分は音楽やDJをやっているつもりは今までに一度たりとも思ったことがありません。常に自分のために音楽をしています。
もちろん自分の生み出す空間の中でのイマジネーションや感覚を汲み取って共感して楽しんでこっそり理解してくれる人がいたら嬉しいなという感情は自分の中にいつもありますけど。
ご自身の性格をどのように表現され、それがどのようにセッションに反映されているのでしょうか？
自分の周りに派手な人が多いせいかよくアクティブな人間に勘違いされやすいのですが、自分自身はとても内向的な性格なんだと思います。自分の感受性を共有できる友達が周りにあまりいないこともあり、ひとりで心の中に潜っている時間が生活の中でも多い気がします。
あまり多くの時間を他人と共有すると自分は疲れてしまいますし、物事をよく考えたり脳の解像度を上げる為には無理しないこの感じが自分には心地よい気がしています。
DJとして何が違うのか、どのように違いを出そうとしているのか？
想像力のあるDJを必ずするようにしています。あとは曲の扱いは上手いと思います。使う曲の一音も自分は逃しません。一瞬しか入ってこないシンセも必ず掴んで自分の中で汲み取り次の曲へ繋ぐ際の構成へと落とし込みます。時と場合もありますけど結構これが出来ていないDJって多い気がするんです。
どのミュージシャン、DJ、アーティスト、場所…がDJとしてあなたを刺激しますか？
今まで国内に限らず、世界中のDJのクラブDJやDJ MIXを聴いてきましたが、自分が一番刺激され尊敬しているのはDJ, ComposerのToreiさんです。彼は天才です。
音楽以外に好きなものはありますか？クラブにいないときは何をしてるんですか？
クラブにいない時は基本的に家でひとりで過ごしています。お花が好きなので、色々な花屋にはよく足を運びます。
毎回のセッションで演奏したい曲はありますか？
クラブの面白いところだと思いますけど、絶対に二度と同じシチュエーションになることがないと思うので、フロアをみながら選曲する自分のDJのスタイル的にも、全てのセッションでかけたいと思う曲はないですね。自分のお気に入りの手札となる曲はその時々都度ではありますけど。
DJとしてどんなパーティー、会場、フェスティバル、レイブ、クラブでプレイしてみたいですか？
物事にも人にもあまり執着しないようにしているので、絶対にここでDJしたい！とかはあまり強く思わないようにしています。自分は死ぬまでダンスミュージックを楽しみたいだけなので、固執した目標を立てるとその目標が達成された時に、完全燃焼してしまう。基本的には自分のクリエイションにしか興味がないんです。
私たちの世代におけるDJの役割は何ですか？
DJなんて名乗ってしまえば誰でもDJになれちゃいますからね。あまり自分の役割とか考えたくないですね。自分は自分のクリエイションを真っ直ぐするだけです。
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