DJ ID|DJ DISK

「DJはクリエイティブの司令塔のような役割も担っていけるんじゃないのかなと思っています」と DJ DISK

Chorareiiの「DJ ID」シリーズは、日本のクラビング&レイビング界で活躍するベテランと若手のDJが、自身の情報を共有し、バンガーの背後にあるヴィジョンを知るためのものである。

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DJ DISK (@omg_djdisk) DJ IDカード。デザイン:sudden star(@5udden5)

Chorareii: まずは自己紹介 !

DJ DISK: DJ DISK a.k.a Disk Nagataki (@omg_djdisk)です!岡山県岡山市の出身で、現在は制作環境を変えながら日本国内を転々と生活しています。

DJをするときは、どのような音楽をかけるのですか?

自分がDJとしてかけたくなる曲とお客さんが踊りたくなる曲をバランスよく演奏できるようにいつも考えています。新旧様々な音楽あり、前後の選曲でドラマが生まれる瞬間があると思ってるいるので、DJとしての技術よりも感情的である状態が自分の本質的な音楽に対する欲求となり演奏したい楽曲が次から次へと溢れていく感覚があります。

私は普段、ヒップホップ、テクノ・ハウス、レゲエなどの現代音楽と、ディスコ、ファンク、ソウルなどを組み合わせています。

あなたは音楽プロデューサーでもありますね。プロデュースとDJはどちらが先ですか?

高校生くらいから楽曲の編集などはしていて周りにDJやMC、ライターがいたので、みんなで遊びにの延長線上で一通りの事を同時期にやっていた記憶があります。

岡山では高校生時代に学生イベントを定期的に開催していて、音楽に対する土台を築きながら自分が何を目指すとかではなくこのコミュニティー関わって行きたいとなんとなく思っていて自分1人の時間で出来る事を考えた時にDJとプロデューサーという選択をしました。

どのような場所でDJをすることが多いですか?

SOUND MUSEUM VISION, CONTACT, BEAT CAFEや友達やブランドのポップアップなど自分が表現したい音楽をと提案したいイメージがリンクする会場で多くプレーさせてもらいました。

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“DJとしての技術よりも感情的である状態が自分の本質的な音楽に対する欲求となり演奏したい楽曲が次から次へと溢れていく感覚があります” とDISKは言います。写真 Ryo Tateoka(@ryo_tateoka)。

DJを始めたきっかけは何ですか?

元々は高校生の時にダンスをやっていて、そこで ROC STARのイメージ映像で踊っているジョミーさんやダルマさん達を観て音楽とカルチャーの繋がりを意識するようになり、自分の好きな音ハメやEDITを自分で考えている時にDJ機材に出会いました。

DJネームを選んだ理由と、そのネーミングで表現したいことは何ですか?

DJ DISKはDAISUKEの省略です。DISCでも音楽に関わっていそうな名前だし、音楽を通してみんなを輪の中に巻き込んでいくようなそんなイメージも持っています。

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以前は、クリエイティブ集団「tokyovitamin」のメンバーだったそうですね。このつながりはどのようにして始まったのでしょうか? 

Dover Street Market Ginzaで働いていた時にみんなと知り合いました。最初はファッションの分野から徐々に音楽シーンの友達が増えていってtokyovitaminや海外の友達にVERDYを紹介してもらいました。僕が彼らに何かをもたらしているかはわかりませんが、ファミリーとして色んな新しい事を語る事ができる仲間が多くいた事は自分をクリエイティブな気持ちに持ち上げる重要な要素です。

Lava La Rueとの仕事について教えてください。

Lava La Rueと出会ったのはWidditをリリースする前に彼女が日本に来ていた事がきっかけです。Puma Blueというアーティストを見つけた時に関連のアーティストとして紹介されていて音源を聞いたらとてもかっこよくてすぐにコンタクトを取ったらたまたま東京にいて。

すぐにあって制作しよう!ってなって家に来てもらってビート作りながら彼女がリリックを書いて1時間半くらいでお互いの落とし所が見えた所でSHUREのSM 58で録音してリリースされたのがWidditです。

彼女がUKに戻って以降は中々会ったりはできていませんが、時折彼女が僕のEPの楽曲をビートジャックしてくれたりと、SNS上でコミュニケーションをとる事ができています。

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写真 Ryo Tateoka(@ryo_tateoka)。

kZm、Daichi Yamamoto、Miyachi、JNKMNなど、有名なヒップホップアーティストのプロデューサーもされていますね。彼らとの仕事はいかがですか?

 kZmとは時間をかけて仲良くなっていきました。沖縄に一緒にいる時に複数のビートを彼に聴かせた事で一気に本音で音楽に関して話をする事ができるようになり、自分達が自分達らしくいる為の楽曲をどうやって作るかしっかりと話せる大事な友達です。ちなみに彼の手料理はとても美味しいので良く家にご飯を食べにいったりします。

Daichi Yamamoto君やMiyachi、JNKMNなどのクリエイティブなアーティストとの制作時間はとても楽しい時間です。彼らはいつも自分なりに音楽と向き合う姿勢があり、それを歌にして表現する変換能力に長けた人達だからこそ、自分にはない視点を共有して作品に落としこむ絶好のチャンスだと思います。

プロデュースしている時とDJしている時では、気持ちや心境にどのような変化があるのでしょうか?

お客さんが目の前で見れるのかお客さんを想像するのかの違いがあります。DJはその場の即興的な選曲でお客さんの気持ちを動かす行動で制作はその現場の状況を想像しながら一人で新しい楽曲に向き合う時間だと思っています。

デザイナーのVERDYさんとの音楽コラボレーションをされていますね。音楽、ファッション、カルチャー全般について、どのようなビジョンを持っているのでしょうか? 

東京や海外で活動しながらも大阪という地元にカルチャーや違う土地で起きている文化を還元していくってVERDY君らしいなと思いますし、非常に共感します。るってまさにカルチャーなんじゃないのかなと思います。岡山県で、地元の友達と新しい事を沢山計画しています。

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“本当に沢山のミュージシャンやアーティストにクリエイティブな刺激を常にうけています。また岡山の地元の友達や先輩、ファミリーと呼べる仲間達と新しい事に挑戦する時も非常に刺激的な瞬間だと思います。” とDISKは言います。写真 Ryo Tateoka(@ryo_tateoka)。

音楽以外では、様々なストリートカルチャーに造詣が深いですね。今、ストリートカルチャーは、実際のストリートよりもソーシャルメディアの方が多いのではないかと思っています。今の日本のストリートカルチャーについて、どのように感じていますか? 

ストリートカルチャーとはやはり自分が直接的な対話の中で発生したり、直接見て人と共有して発生したりするものなので。ソーシャルメディア上で起きる物事はどうしても他の物事と切り離されて語られる事が多いのではないかと思います。その一方で、インターネット上にも強いコミュニティーが発達している事も事実だと思います。

同じカルチャーの中でも考え方の違いでさらなる分離が生まれていく瞬間でもあり、不安定な状況が続いていたので制約や圧力によってさらにインパクトのある文化が生まれるかもしれないですね。

DJをしているときはどう思いますか?そして、あなたは聴衆に何を感じてもらいたいですか?

お客さんが楽しんでいるかを常に意識します。DJは録音物では得る事ができない現場の空気感を表現できるようにそしてお客さんにもそれを感じてもらえるように考えながら思っています。Instagramでその場の空気を切り取る事は簡単になりましたが、その瞬間にお客さん自身感じる気持ちが良い評価でも悪い評価でも心に残って欲しいと願っています。

DJとしてのあなたの違いは何だと思いますか、それともどのように違いを生み出そうとしていますか?

DJとしてかける音楽は人の指紋のようにみんながそれぞれの違いを持ちます。それを楽しんだり共感したりする事でより自分の中の無意識に潜んでいる自分を生み出そうとしていると思います。

どのミュージシャン、DJ、アーティスト、場所…がDJとしてあなたを刺激しますか?

本当に沢山のミュージシャンやアーティストにクリエイティブな刺激を常にうけています。また岡山の地元の友達や先輩、ファミリーと呼べる仲間達と新しい事に挑戦する時も非常に刺激的な瞬間だと思います。それは音楽というプラットフォームに関わらずワクワクするような新しい事を考える時に音楽にも同じように新しい角度の刺激が生まれると思います。

忘れられないDJを楽しめるパーティー。

全てのPARTYが私に新しい感覚を授けてくれます。自分の歩みを進めるきっかけとなったtokyovitaminのイベントやPARTYは特に自分に大きく影響したと思います。

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“全てのPARTYが私に新しい感覚を授けてくれます。自分の歩みを進めるきっかけとなったtokyovitaminのイベントやPARTYは特に自分に大きく影響したと思います。”とDISKは言います

今年2021年にトーキョービタミンを離れ、ご自身のプラットフォーム「Creatures Records」(@creatures_rec)を立ち上げられましたね。それについて教えてください。

Creatures Recordsはこれから僕自身が何かを世の中に語りかける為の最初のアプローチ方法です。それが音楽でも服でも音声でもアートでも全てみんなが心の中に潜んでいる本当の気持ちという怪物と自分達が生きる世界の人種や階級、動物かそうじゃないかという垣根を越えて、怪物という一単語として仲良く踊り続けれる事を目標にしています。

Recordsの意味とは音楽のリリースだけに限らない僕活動の記録としてのプラットフォームであり、それは頭の中に広がる様々な事柄を記録する場所として作用します。もうすぐ全ての全貌を明かす事ができるのはとても楽しみな事です。@creatures_rec を是非フォローしてください。

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“Creatures Recordsはこれから僕自身が何かを世の中に語りかける為の最初のアプローチ方法です。” とDISKは言います

私たちの世代におけるDJの役割についてのあなたのビジョンは何ですか?

DJは単にbpmを合わせて楽曲をかける役割だけではなく、人の温度やクリエイティブの角度にも非常に敏感でそういった事柄のテンションをうまく解釈できる人じゃないのかなと思っていて、そう言う意味ではDJはクリエイティブの司令塔のような役割も担っていけるんじゃないのかなと思っています。

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編集後記:日本語が不自由なため、 もし間違 いを見つけたり、文章を改善したい場合は、 hello@chorareii.com までご連絡ください。

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